伊藤悠/シュトヘル 2巻
西夏の文字を後世に伝える為宋国への旅を続けるユルール。彼がその道中出会ったもの。それは決して忘れ得ぬものだった…
- 「何かを捨て去る事で残る何かが進化する」そう述べ躊躇無く鼻を削ぎ落とした男・ベクテル。狂気の牙が"悪霊"に迫る!
- 祝宴の席でブツブツ呟きながら突然鼻を削ぎ落とし出したら周りに狂ってると思われてもしょうがない
- 「現実を知らないから言えたやろうと思った事を、知ってなお言えて、やれるように」
- ユルールは綺麗事ばかり口にしているが、ここまで言い切れるならばそれはそれで立派だ
- 仲間達が死んだ無念を知るのは自分だけ、自分が死ねばそれも消えると語るシュトヘルがユルールと出会い、文字の存在を知る事でその理念を揺さぶられる
- 「あした、わたしが死んでも消えないのか。…それが文字なのか――」
- 帯にも書かれている、彼女が吐露したこの言葉が印象